ー築年数が経過した外壁 劣化症状をまずはチェックしてみようー
外壁の軽微なひび割れ(幅0.3mm未満が目安)や、部分的な外壁塗装の剥がれについては、部分補修が可能です。
しかし、いくら補修しても経年劣化によるひび割れや剥がれを完全には防ぐことができません。
そこで外壁塗装を提案します。
今回は、経年劣化について分かりやすく説明していくので、既存の外壁を確認してみることをおすすめします。
劣化について
外壁塗装から経年劣化する際、以下のように進みます。
・塗装面の色あせや変色
・チョーキング
・カビや錆、コケの発生
・塗料のひび割れ
・塗料の剥がれ
塗装効果については徐々に低下していきます。
上記に挙げている劣化症状は、すべて目に見える症状ですから確認しやすいはずです。
では詳しく見ていきましょう。
塗装面の色あせや変色
すぐには外壁塗装が必要ないものの、劣化が始まっています。
概ね、築3年目あたりから色合いが施工時と変化すると言われています。
紫外線にさらされることにより、塗膜を守る機能が低下します。
チョーキング
チョーキングとは外壁表面にチョークのような粉のようなものが付着する現象です。
この白い粉は塗膜が劣化したものです。
塗膜防水機能も失われ始めているため、手で触ってみて白い粉が付着するなら、外壁塗装を検討したほうが良いでしょう。
カビや錆、コケの発生
こちらは、防水機能が失われてくると現れる症状です。
コケが生えることで、カビの発生に繋がります。
湿気を含んだコケやカビにより腐食の原因にもなるため、早めに外壁塗装を検討しましょう。
錆は、外壁というよりも経年劣化やひび割れで鉄部が水の影響を受けてしまった状態です。
こちらは錆止め塗装などで対応も可能です。
塗料のひび割れ
経年劣化はもちろん、耐久性が失われることてひび割れたり、地震などの揺れや工事などによる振動によってもひび割れが発生します。
0.3mm未満のひび割れは補修も可能ですが、補修した箇所だけでなく、別の外壁面でひび割れが生じることもあります。
補修するよりも、早めに外壁塗装を検討したほうが安心です。
ひび割れた箇所から雨が入りやすく、雨漏りを発生させる可能性もあるため外壁塗装は必要になる劣化症状です。
塗料の剥がれ
築10年〜の建物に多く見られる劣化症状です。
塗膜の機能は失われ、徐々に剥がれてしまい、放置してしまうと下地にもダメージを与えかねません。
下地に影響すれば、建材の劣化も進んでしまうので、外壁塗装のみならず外壁工事にまで範囲が拡大してしまう可能性があります。
塗装から10年の理由
外壁塗装の塗り替え時期はおおよそ10年といわれています。
これは、塗装に使用する塗料の耐用年数から時期を割り出したものです。
もちろん、環境によって異なるので、全国的に10年前後で外壁塗装の検討をおすすめします。
塗装された状態からある程度年数が経つと、どうしても塗料のもつ機能が低下してしまいます。
外壁を保護する役目を十分に果たせなくなってしまいます。
なかには、症状が現れていないと放置される方もいます。
しかし、劣化は高機能塗料を選んだとしても確実に進んでくるため、安心できるのは10年程度で塗り替える定期的な塗装です。
劣化があまり進んでいなければ、補修が必要ない場合も多く、かかる費用も抑えることが可能です。
おわりに
いかがでしたか。技術的なことは外壁塗装の専門職が担いますが、依頼する・しない選択については家主に委ねることになります。
大切な住まいを外的要因から守り、長く安心して住むためにも、今回説明した劣化症状をまずはご自身の目で確認してみてください。
そのうえで、塗装業者が適した塗料を選び、適した施工で改善しましょう。
まずは、外壁を観察してみることから始めてみてください。
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