ー外壁塗装に使用される塗料の種類とは|適切な材料選びが大切ー
前回の外壁塗装工事から約10年が経過した場合は、塗料の寿命が近づいている可能性が高いため再塗装を検討すると良いでしょう。
とはいっても新築から一度も塗り替えをしていないご家庭では、塗料についてご存じない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、外壁塗装で使う塗料の種類について簡潔に紹介します。
塗り替え工事を検討中の方はぜひ参考にしてください。
外壁塗装用の塗料6選
外壁塗装で主流となっている塗料には、以下の6つがあります。
- 1.アクリル塗料
- 2.ウレタン塗料
- 3.シリコン塗料
- 4.ラジカル制御塗料
- 5.フッ素塗料
- 6.無機塗料
アクリル塗料は、以前と比較して住宅の外壁への使用は少なくなりました。塗料技術は日々進化しており、近年では万人に広く受け入れられるものや高い機能を持つ塗料が好まれています。
また、塗料をさらに分類すると、水で希釈する「水性塗料」と溶剤を使用する「油性塗料」の二つに分けられます。
油性塗料は、シンナー系のにおいが強い点が特徴です。小さいお子さまやペットがいる家庭、近隣住民との距離が近く配慮する必要がある場合は、水性塗料の使用をおすすめします。
塗料を選ぶ際には、コストパフォーマンスや耐久性はもちろん大切なポイントですが、臭いの少なさや環境への配慮も考慮することも重視すべきだといえるでしょう。
外壁塗装に使う塗料で選ばれているものとは
外壁塗装に使う塗料において、現在主に選ばれているものは「シリコン塗料」です。人気の秘訣としては手ごろな価格設定と長い耐用年数が挙げられ、高いコストパフォーマンスを実現しています。
塗料別の耐用年数の目安は、以下のとおりです。
・シリコン塗料:約8年~15年
・アクリル塗料:約2〜4年
・ウレタン塗料:約6〜10年
・フッ素塗料:約10〜20年
シリコン塗料は、シリコン系やアクリルシリコン系の合成樹脂を主成分としており、価格の手頃さとともに、機能性や耐久力の高さが魅力となっています。屋根塗装にも広く利用され、気候変動への適応力や防汚機能を備えていることから、シリコン塗料は外壁塗装での定番塗料となっています。
塗料の耐用年数は目安と考えよう
さまざまな塗料を検討する際、「品質=価格」という考え方が一般的です。
ただし、品質が良い塗料を選んだとしても、環境要因や使用条件によって塗り直しの必要性が増す場合も考えられます。紫外線の強さや降雨量、使用する外壁材料の質、塗装技術の水準などで変わることを知っておきましょう。
耐用年数はあくまで目安として捉え、予算に余裕があればさらに耐久性の高いフッ素塗料や無機塗料も検討すると良いでしょう。
一方で、屋根塗装においてはフッ素塗料や無機塗料などの「高品質=高価格」な塗料を選ぶことをおすすめします。屋根は外壁に比べて直射日光の影響をより強く受けるため、紫外線への耐性や、遮熱効果が高い塗料を選ぶことが重要です。
塗料の特性を活かせる場所への施工を検討しよう
高品質であるほど良いと捉えられがちですが、「品質が低い=不適切」と受け取るのは誤解です。たとえば、以前主流であったウレタン塗料は、粘り気があり価格も手ごろであるため、「雨樋いや軒天井」などへの塗装に適しています。雨樋いや軒天井などの箇所はメンテナンスが頻繁に必要になるため、ウレタン塗料のような特性を持つ塗料が十分に効果を発揮できます。
また、外壁工事業者によって推奨する商品も異なります。予算や将来のメンテナンスプランを考え、経験豊富な業者に相談しながら納得のいく工事を行いましょう。
まとめ
外壁塗装に使用する塗料は、建物の環境や状態に合ったものを選び効果的に使用することで、コストパフォーマンスに優れた結果を得られます。
補修作業を行う際も、ぜひ最適な塗料選びを行ってください。
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